声が枯れてしまうのはなぜ?

「たまみの音楽室」では、柏市・つくば市でボイトレ レッスンを提供しています。
どちらの教室でも特に多いご相談が「声がすぐに枯れてしまう」というものです。
前回のブログでは、人間が最初に声を使い始めたのは、狩猟生活の中で遠くの仲間と連絡を取るためだった、というお話をしました。
今の私たちは、小さな声で済む生活や、マイクを使った会話に慣れています。ですから、大きな声を出す機会が少なくなり、自然な発声の力が衰えてしまっているのです。
農業や漁業など、日常的に大声で仲間とコミュニケーションを取る職業の方々には、ボイトレは必要ないでしょう。声を枯らさずに自然に通す力を、日々の生活の中で培っておられるからです。
声は「遠くへ飛ばす」イメージで
大切なのは、声を「近くでちょこんと出すもの」と思わずに、「遠くに届くもの」とイメージすることです。
たとえば最近大活躍しているやり投げの北口榛花選手。重たい槍を全身を使って、遠くへと飛ばしています。
声も同じように、喉だけで出すのではなく、体全体をしなやかに使い、息と響きを遠くへ飛ばすようにすると、無理のない自然な声になります。
声が枯れにくくなるために
声が枯れてしまう方の多くは、喉をぎゅっと締めて声を押し出している状態です。これは、小さな力で近くにだけ届く「頑張り声」。
そのまま長く歌ったり話したりすると、声帯に負担がかかり、すぐに枯れてしまいます。
でも、体全体を使って声を飛ばすイメージを持つことと、喉と全身をつなぐお稽古をすることで、響きが自然に広がり、喉への負担はぐんと減ります。
その結果、長時間歌っても声が続くようになっていきます。
最後に
声は「押し出すもの」ではなく「飛ばすもの」。
喉に力を入れるのではなく、体全体を使って響きを遠くへ届けるイメージが、声を枯らさずに楽しむための第一歩です。
「すぐ声が枯れてしまう」と悩んでいる方も、ちょっとした意識の変化で驚くほど楽に声が出るようになります。
ぜひ体験レッスンにいらして、話し方 歌い方のご自身の変化を味わってみてください☆彡