【つくば&守谷のボイトレ】社会人テノールKさん「第九」へ!明るい響きが生まれた体験レッスン記

「先生、どうしてもこの『第九』の高いところが…苦しいんです。」
レッスンの始まりに、Kさんは少し不安そうな表情でそう話してくれました。
Kさんはつくば在住の社会人。12月に開催される「第九」合唱団にテノールで参加されるとのことで、守谷教室まで体験レッスンに来てくださいました。
学生時代はスポーツ指導もされていたそうで、声量には自信がある一方、最近は「喉に違和感がある」と感じていたそうです。
レッスン前の様子
「試しに、そのまま歌ってみましょうか。」
そうお声がけして、第九の一節を歌っていただくと――
私の耳に届いたのは、少し圧が足りないような響き。
息のスピードや角度が足りず、音程がやや下がり気味に聴こえます。
「なるほど。とても良い響きをお持ちですが、あと一歩、絞り切れていない感じですね。」
Kさんは真剣にうなずきながら、「そうなんです!自分でもぼやけてるなと感じていました」と笑顔を見せてくれました。
レッスンでの工夫
そこで、次の3つを意識して練習しました。
音を下に見ながら、上から角度をつけて声を出す
身体を中心に向かって絞るように息を流す
周囲の音を聴きながら、ハーモニーに溶け込むように歌う
「息のスピード、もう少し速くしてみましょう。そう、矢印を斜め下に!」
「今の感覚、喉ではなく“体の中心”で支えてみてください。」
Kさんの表情が少しずつ変わっていきます。
30分ほど経ったころ――
「先生、今の感じ、すごく楽です!」
その瞬間、出てきた声はまるで光を含んだように明るく、艶やか。
『vor Gott』のフレーズがホールに響くような輝きを帯びていました。
スポーツ経験が活きる声づくり
Kさんはスポーツで鍛えた身体感覚を持ち、全身のバランスを取ることがとても上手です。
そのため、ちょっとした角度や力加減の調整もすぐに取り入れることができました。
「やっぱり声も、体全体で出すんですね。」
「そうなんです。喉ではなく“身体で歌う”と、自然に響きが変わります。」
レッスンの最後には、お互い笑顔でうなずき合いました。
今後に向けて
今回つかんだ「明るく艶のあるテノールの響き」を、これからの練習で安定させていくのが次のステップです。
本番の「第九」で、Kさんの声がホールいっぱいに響くのを楽しみにしています。
あなたも体験してみませんか?
声楽経験がなくても大丈夫です。
「声が出にくい」「もっと響かせたい」――そんな方にこそ、体験してほしいボイストレーニングです。
▶︎ 体験レッスン:お一人1回・60分
▶︎ 場所:守谷/つくば/柏
▶︎ 内容:発声・呼吸・響きの調整 など
あなたの中の“本当の声”を、一緒に見つけていきましょう。