「もうひとりの自分」があなたを支える

最近のニュースでは、日本の子どもたちの自殺が過去最高と報じられました。
大人たちもまた、それぞれに深い悩みや不安を抱えながら、日々をなんとか生きているように感じます。
そんな中で、歌を歌ったり、ピアノを弾いたりしていると、ふと心が軽くなる瞬間があります。
音楽に集中しているとき、私たちは悩みの中にいる「いつもの自分」から、少し離れることができる。皆さんもしばしば経験することではないでしょうか。
何か辛いことがあるとき、その「つらい気持ち」は、たしかに自分の一部ではあるけれど、それが自分の100%ではありません。
私たちは、いろんな“自分”でできています。例えば……
・つらい気持ちを抱えている自分が20%
・ピアノを弾いて夢中になっている自分が20%
・おいしいものを食べてホッとしている自分が10%
・人にやさしくできる自分が30%
こんなふうに、自分の中にいくつもの“部分の自分”があって、
そのひとつひとつが、ちゃんと「自分全体」を支えてくれているのだと思うのです。
たとえつらさが大きく感じられる日でも、歌っているときの自分、ピアノを弾いているときの自分が、そのほかの自分たちに寄り添ってくれる力になるかもしれません。
レッスンは「否定」ではなく「思い出す」場所
レッスンでは、もちろん「上達」を目指します。
でもそれは、今までの自分を否定するためではありません。
音程がずれたり、運指を間違えたりしたとき、その原因を一緒に見つけていく時間は、自分とゆっくり向き合う時間です。
思うように演奏できない部分があるということは、「こう弾きたい」「こう歌いたい」と願う自分が、ちゃんとそこにいるということ。
つまり、理想の音や音楽を目指す力が、すでにあなたの中にあるのです。
「こういう演奏がしたい」と思えたとき、それはもう、あなたの中にある“あなたらしさ”が顔を出してくれた瞬間。
私のレッスンでは、そのあなたらしさに気づいていただくこと、
そして、それをやさしく育てていくことを、何よりも大切にしています。
100%の自分をすべて「つらさ」にしないでください。
音楽を楽しんでいる自分、静かに笑っている自分、頑張っている自分…
いろんな自分がいることに気づけたら、少しだけ、心が軽くなるかも知れません。
柏市やつくば市で人とコミュニケーションをとるのが苦手なお子さんや、学校に行くのがしんどいと思っているお子さんがいらしたら、一度体験レッスンにいらしてみてください。
声楽教室、ヴォイストレーニング教室、ピアノ教室(68鍵盤キーボード)として、レッスンをご提供しています。
遠方の方には オンライン レッスンのご用意もあります。お声かけください。