歌は心のお掃除

〜心の中に新しい風を通す〜
「お母さんの声を聞くと、なんだか心が憂鬱になるんだよね」
そんなふうに、ご家族から言われた経験をお持ちの方は、案外多いものです。
日々の暮らしの中で、ストレスや疲れを無意識に身近な人にぶつけてしまうことは、誰にでもあります。
だからもしあなたがそう言われたとしても、気にする必要はありません。
なぜなら、その言葉はあなたの本質を表すものではなく、相手のストレスや感情の影響だからです。
ただ、その言葉を真に受けて心の奥にしまい込んでしまうと、それはやがて心の中に小さな“埃”や“カビ”のようにたまってしまいます。
そんな時こそ、歌は心を整えるための「お掃除」になります。
声を出すことは、心と体にたまった不要な緊張や感情を、空気に乗せて手放す行為です。
特に好きな曲を歌う時には、あなたの内側に溜まったものは少しずつ流れ出し、軽やかさと温かさが戻ってきます。
レッスンで心から声を響かせていると、「気分が明るくなった」という声を多くいただきます。
それは、歌が単なる音楽の練習ではなく、心のメンテナンスでもあるからです。
声を出すたびに、心の中に新しい風が通り抜けていく。
今日もまた、歌で心のお掃除をしてみませんか。
あなたの声は、きっとあなた自身を癒し、心を照らしてくれるはずです。