歌が日々に花を添えてくれる

〜名古屋のレッスン生さんとの再会〜
先日、名古屋のレッスン生Yさんがいらして、約1年ぶりの対面レッスンとなりました。
Yさんが最初に来られたのは7年前。新宿のスタジオへの出張レッスンで対応させていただきました。
「第九を歌ってみたいんです」と、少し緊張した表情でお話しされていたのを今でも覚えています。
歌を習うのは初めてとのことでしたが、ドイツ語の発音や高音域など、初めての方にはなかなか大変な部分にも丁寧に取り組まれ、その年の本番ではしっかりとお歌いになりました。
その後も、地元での第九に毎年参加され、仲間もできて、歌が日常の中に自然と息づいていったご様子です。
新しいことに一歩踏み出されたその経験が、Yさんの暮らしに小さな彩りを添えているのではないかと感じています。
現在は月に一度、オンラインレッスンでお好きな曲を楽しんで歌っておられます。
Yさんが都内に来られるタイミングや、私が名古屋へ出向く機会があるときには、予定を合わせて対面レッスンも行っています。
オンラインでも、お声の響きが以前より深く安定してきたことを感じていましたが、今回こうして実際にお会いして間近で声を聴かせていただくと、学んできた発声や歌い方をご自身のものとして、つかんでおられることがよくわかり、とても嬉しく思いました。
歌は、人生の中にそっと入り込み、思いがけない力を与えてくれることがあります。それは特別な人だけに起こることではなく、どなたにも開かれているものです。
これからも「歌ってみたい」という気持ちを大切にする方々と、ご自身の声に出会う時間をご一緒していけたらと願っています。
声楽 ボイストレーニングの定期的な対面レッスンはつくば市 柏市で行っています。
また、都内のスタジオなどでの出張レッスンも対応させていただきます。