声が物語として聞こえて来る時。【守谷、柏、つくばのボイトレレッスン】

私は歌を教えていますが、レッスンで声を聴いていると、その声の奥に一つの物語が聞こえてくることがあります。
もちろん、それは「その人の人生を言い当てている」という意味ではありません。
私が声の色や響きから受け取った、一つのイメージです。
ですから、その物語が実際の人生と重なることもあれば、まったく違うこともあるでしょう。
でも、私にとっては、それが事実かどうかは、あまり重要ではありません。
私が見ているのは、「今、この声がどんな世界を生きているか」ということだからです。
たとえば、
どこか窮屈そうな声。
誰かの期待に応えようとしているような声。
遠慮して小さくなっている声。
逆に、自由に遊びたがっている声。
そんなふうに、声は私に物語を語りかけてくれます。
そしてレッスンでは、その物語を少しずつ、より自由で、より伸びやかなものへと育てていきます。
その過程で、私が声から受け取ったイメージや物語を言葉でお伝えすることがあります。
でも、その言葉をどう受け取るかは、レッスン生さんお一人おひとりの自由です。
これまで歩んでこられた人生。
最近心に浮かんでいること。
大切にしている価値観。
そうしたものを通して、必要だと感じる部分だけを受け取っていただけたら、と思っています。
私は答えをお渡ししたいのではありません。
私の言葉が、レッスン生さんご自身の声と対話するための、小さなきっかけになればうれしいのです。
歌のレッスンではありますが、私が本当にご一緒したいのは、「声を整えること」だけではありません。
声を通して、その人がご自身らしく、より自由に、より楽に生きていけること。
そんな時間を、一緒に育てていけたらと思っています。
そしてその時間は、レッスン生さんだけのためのものではありません。
私自身もまた、皆さんの声に耳を澄ませながら、多くのことを学び、人生を豊かにしていただいています。
だからレッスンは、「教える人」と「教わる人」の時間というより、お互いが少しずつ自由になっていくための時間なのだと感じています。
もし今、
「自分の声って、どんな声なんだろう。」
そんなことを少しでも感じておられたら、一度体験レッスンにいらしてみませんか。
歌が得意である必要も、経験がある必要もありません。
私が聴いているのは、上手か下手かではなく、その方だけが持っている声の響きです。
その声が今、どんな物語を語っているのか。
そして、どんな可能性を秘めているのか。
一緒に耳を澄ませながら、少しずつ探していけたらと思っています。
声は、誰かになるためのものではありません。
自分自身に戻っていくための、大切な入り口なのかもしれません。
そんな時間をご一緒できることを、楽しみにしています。